今年もツシマジカの角切りを行いました

立派なツシマジカの「ツノ」。
いつ見ても凛々しいですねぇ。
しかし、この雄姿も今年はこれで見納め。
休園日の月曜日に毎年恒例の「角切り」を行いました。
角切りは、11月~12月の繁殖期を前に、気性が荒くなったオス同士が突き合ってケガをしないように角が一番成長するこの時期に、毎年実施している恒例行事です。

この角切り、何が一番大変かというとシカに麻酔をかけること!
これに尽きるのではないでしょうか。

獣医たちは麻酔の入った吹矢を手にシカと追いかけっこです。
事情がわからないシカにとってはこんな風に団子状態で隅っこを行ったり来たりの警戒態勢。
メスの中に隠れるオスもいます。

この麻酔、シカと飼育員の安全のためにはかかせないものです。
そして、角切りと同時にもうひとつ大切なことをします。
麻酔が効いている間に健康チェ~ック!
採血したり、体重を測ったり、体に傷がある個体には治療を施したりと、麻酔が切れるまでの短い時間にやることが盛りだくさんなんです。

今年のツノも立派でした♪

毎年のことながら、ツノが無くなったオスたちのなんとも言えないこの表情。
麻酔から覚めてすぐはツノが無くなっていることに気づかず、他のオスに戦いを挑んだりしておりました…。


これでひとまず、一年間元気に過ごせそうですね。
シカもスタッフもおつかれさまでした!

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