コツメカワウソ「人工保育奮闘記」(その1)

コツメカワウソが生まれて1ヶ月。

このブログで、カワイイカワイイ赤ちゃんと、初めての子育てに頑張るリラお母さん&ふく太お父さん、そして担当飼育員の奮闘ぶりをご紹介してきました。


今回はそのシーズン2。「人工保育奮闘記」編です!

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コツメカワウソのふく太とリラの子の中で、
4日目(8月8日)で体重があまり増えていない一番小さい子がいました。

そこで担当者が一時的に預かって、体重が安定するまで育てることにしました。

■人工保育初日(8月8日)
出産から4日目に、6頭のうち兄弟2頭がミルクを飲むことができずに亡くなりました。

残った4頭も体重の増え方はイマイチで、一番小さい子はほとんど体重が増えていませんでした。

当初、担当である私は、育児は人の手を入れずに育てさせようと考えていました。

・人が育てると人の方が好きになり、他のコツメカワウソと同居できずに繁殖させづらい。
・途中から親元へ返すという手もあるが、本当に親は受け入れてくれるのか…
・もし返せなかった場合、動物園の中で1頭だけで飼育しなければならない。などなど…

ですが、1頭でも人工保育をすれば、親の負担が減って子育てがうまくいきやすかったり、
人工保育にした子も、こちらが時間をかけてあげればほぼ確実に成長できるといったメリットも
あるので、人工保育を行うことに決めました!


人工保育をすることになった子です。
性別はオスで、体重は48gです。(4日目です)
(コツメカワウソの生まれたときの平均体重は50gほどらしいです。)

とりあえず名前をつけずにやっていくのも寂しいので、
ふく太の子どもなので『チビ太(仮)』と呼ぶことにしました!

まず、取り上げたあとすぐにミルクを飲ませました。
ミルクは猫用のミルクです。初めて飲ませるので薄めにつくり、口に含ませました。

(画像は…なんとありません…
両手がふさがっていて撮れませんでしたが誰かに撮ってもらえばよかったですね…)

初めてのミルクは、とりあえず味を覚えてもらうために少ない量を数多くあげました。
だいたい2~3時間おきに1ccずつくらいです。

ミルクをあげたあとには、湿らせた布やティッシュでおしりやおちんちんをポンポンと叩くと、
おしっこやうんちをします。まだおしっこやうんちはそんなにたくさんはでませんでした。

ミルクの回数多くあげないといけなかったので、私(担当者)の自宅へ連れて帰ることにしました。


この発泡スチロールの箱がチビ太の家です。

夏だからもう少し涼しくした方がよいかと思いましたが、
人が快適な温度ではこの子の体が冷えてきたので、温度は30度~33度くらいを目安にしました。

この温度の中ミルクをあげないといけない私は毎回汗が止まりませんでした・・・
(これがあと10日続きます。)

はやくおおきくなーれ!!!


「人工保育奮闘記」編、怒濤の後半戦に続きます!



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