コツメカワウソ成長記『シーズン3:再会編』

コツメカワウソが生まれて約1ヶ月半。

このブログで、カワイイカワイイ赤ちゃんと、初めての子育てに頑張るリラお母さん&ふく太お父さん、そして担当飼育員の奮闘ぶりをご紹介してきました。

シーズン1:育児日記
シーズン2:人工保育奮闘記

今回は、担当飼育員(以下「担」)による人工保育で無事成長した『チビ太(仮)』が、動物園に帰ってきます。

それでは、コツメカワウソ成長記のシーズン3。「再会編」のはじまりです!

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■育児15日目(8月19日再会編)

本日はチビ太が家族の元へ戻る日です。

ひとまず、ふく太・リラ家族の様子を見て(みんな巣箱の下の巣にいました)いつもの仕事を済ませ、チビ太のいる動物医療センター(動物園の動物病院です)へ向かいました。

チビ太が家族のもとへ戻ってすぐにミルクを飲めるはずもないのでミルクをあげます。



次にいつ飲めるかわからないので多めに飲んでほしかったですが、飲んだ量はいつもの量5ccでした。

そして念のため、ふく太とリラのフンをチビ太の体に塗りつけました。
これで少しは人の臭いとかは紛れるかもしれません。

体重はほかの子と同じくらいに成長しているので、見分けるために事前にチビ太に目印をつけました。


これでしばらくは見分けがつきます。これで準備はオッケー!!

コツメカワウソ舎室内のいつもの掃除と子どもたちの体重をはかり、ついに親子の再会のときがきました。

時間はちょうど11時。
外で待機させていたチビ太をサッサと子どもたちに紛れ込ませました。

そして緊張の親子の対面・・・!


チビ太がかなり激しく鳴いていたのでふく太とリラがかなり気にして中へと入ってきました。
いつもと違う臭いの子どもがいるので臭いを嗅ぎまくります。

ひとしきり臭いを嗅いだあと、チビ太を巣の奥へと連れていったのでちょっと血の気がひきましたが、同じようにほかの子どもたちも巣の中へ連れていったので、チビ太をほかの子たちと同じ扱いをしていそうでした。


(担)「ヨッシャー」目から汁が出てきました・・・


しばらくすると落ち着いてきたようで、子どもたちをみんなリラが抱えながら授乳を始めました。
しかし、やはりチビ太はおっぱいの飲み方がわからず、リラの近くを動き回っていました。



あまりにリラから離れるとふく太がチビ太をくわえてリラの近くへ戻すを繰り返していました。

(担)「niceふく太!!!(目汁)」

その後もリラの頑張りもありなんとかチビ太がおっぱいに吸い付くことができました。

こんな感じで順調にいってそうでしたが、相変わらずのチビ太の甘え鳴き(?)が多く、それにリラがよく応えていたため、午後にはリラが疲れ・・・



かなりぐったりしていました。

その後はチビ太が鳴くのも落ち着いてきて、リラもいつもの普段のリラに戻ってきたので、夜は任せてもよさそうですね。

(担)「リラとふく太は夜も大変だと思うけどガンバレヨー(コンヤハグッスリネムレルゾー♪)」

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担当飼育員の目汁が溢れた感動の再会。

続きは「再会編(その2)」で!

(たぶん)明日更新します♪

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